▷スチールラックは何が危険なのか
▷スチールラックを使用する際の注意点とは?
スチールラックは水槽台の代わりにしても大丈夫か?
スチールラックは耐荷重が高く、水槽を置くのに適しているように思いますよね。
例えば、スチールラックで有名なルミナスのスチールラックは1枚当たりの耐荷重が何と250㎏!
水を入れた水槽の重さは60cm水槽で約72㎏、90cm水槽で110㎏ですので、スチールラックだと楽々水槽が置けそうです。
しかし、ルミナスのホームページの「よくある質問」にはこのような記載があります。
棚板がたわみ、水槽に無理な力がかかり、水漏れや破損する恐れがあります。
スチールラックの耐荷重が意味するものは?
いろいろ調べてみると、スチールラックの1枚当たりの耐荷重が250㎏というのは、どのような荷物をどのような置き方をしても250㎏耐えられるということを意味しているということではなさそうです。
1枚当たりの耐荷重とは、荷物を均等に置いたときに耐えられる重さのようです。
そうすると、1枚当たり250㎏というのは、例えば幅60センチの棚板の場合、幅60センチの荷物を置いたときに耐えられる重さが250㎏ということになりそうです。
幅10センチの荷物250㎏を置くのに耐えることができないわけです。
実際、家で使っているスチールラックですが、そこそこ重い荷物を置くと、棚板が重さで歪んでいることが確認できます。
この歪みが何キロまで耐えれるかは分かりませんが、少なくとも水槽台のような木製の棚板のようにはいかないようです。
ガラス水槽の強度
次にガラス水槽の強度について調べてみます。
ガラス水槽は、60cm水槽であれば60リットル弱の水を入れても耐えられる強度になっているわけですが、設置場所には注意が必要です。
ガラス水槽の取扱説明書を見ると次のようなことが書いてあります。
・水槽を置く面に高低差がある台には置かない。
・水槽を置く面が平らではない台に置かない。
・水槽の下に異物が入っているところには置かない。
・水槽より台の方が少しでも小さい台には置かない。
・大きすぎる台には置かない。
・強度の弱い台には置かない。
スチールラックに水槽を置くことはNGであるが・・・・
ということで、スチールラックはそもそも歪みやすい構造になっているわけで、そこに水槽を置くことで水槽の一点に重さが集中し、水槽が破損する可能性が高い、よってスチールラックに水槽を置いてはいけないというのが結論になります。
さてさて、これからの話は完全に自己責任を前提とした話になりますが・・・・
どうしてもスチールラックに置きたいという人もいるかもしれません。
実際、僕もスチールラックに置いている水槽があります。
何か対策すれば置くことができるのかですが、一つは、ラックの耐荷重よりもかなり軽い小さめの水槽にすることが考えられます。
★枚方えび★で置いている水槽は、30cmスリム水槽で、水を入れた時の総重量は15㎏ほどです。
次に、一点に重量がかからないようにするために、スチールラックと水槽の間に板を挟んでいます。
こうすることで、板を通じて少しでも水槽の重量を分散させ、歪みをするなくする対策をしています。
そうはいっても、スチールラックの取扱説明書に反した使用方法ですので、完全に自己責任です。
まとめ
スチールラックは安価なうえに、耐荷重が高いので非常に魅力的な商品ですが、水槽との相性は悪いことが分かりました。
どうしても置きたい人は、以上のようなリスクを理解したうえで、くれぐれも自己責任でお願いします!
▶危険を承知で置く場合は、水槽を小さくする、板を挟むなど、ある程度の対策をする必要あり