▶水流について気をつけることは?
レッドビーシュリンプの飼育に水流は必要?
そもそもレッドビーシュリンプの飼育に水流は必要なのかという議論もあるようです。
レッドビーシュリンプは水流を好まないので水流は必要がないという話も聞いたりします。
ただ僕は普段のレッドビーシュリンプの様子を見ていて、レッドビーシュリンプは決して水流を嫌っていないと感じています。
外部フィルターは水槽内に勢いよく排水する構造になっており、その排水によってかなりの水流が生じます。
水槽内にかなりの水流を生じさせるため、排水量を調節したり、排水口を水槽の壁に向けることで水流を弱めたりと工夫をするのですが、その排水に向かって、レッドビーシュリンプは鯉の滝登りのように泳ぎ向かっていく様子は珍しくありません。
あの様子を見る限り、レッドビーシュリンプが水流を好まないとはどうしても思えないわけです。
自然界においてもエビの生息するところに水流のない状況というのは考えにくいわけですから、適度な水流がレッドビーシュリンプの成長にとっても必要ではないかと考えています。
レッドビーシュリンプは適度な水流によって脱皮が促され成長していくという見解もあるようですが、実際に飼育していても納得できる気がします。
レッドビーシュリンプの飼育で水流について気をつけることは?
飼育するうえでフィルターやエアポンプを使用していれば全く水流が生じないということはないと思います。
ここでは、水流についての注意点を紹介します。
水流は強すぎてはダメ
適度な水流ということは当然、強すぎてはダメだということですね。
適度なという表現は非常にあいまいですが、僕は水が流れてさえいればどちらかというと強いよりも弱い水流の方がよいと思っています。
まず、強い水流はエサを水槽内にまき散らしてしまいます。
ばらけるタブレット状のエサであれば、水槽内の水を汚してしまいます。
また、強すぎる水流は稚エビにとって負担です。
水流が強すぎるため稚エビが全滅・・・ということにもなりかねません。
外部フィルターを使用している人は水流に注意してください。
ろ過能力に優れた外部フィルターは、強力な水流を発生させます。
排水レバーを調整してあげるか、排水口を水槽の壁に向けることで水流を弱めてあげてください。
水流の強さは、バクテリアの粉などを入れて水槽内での動きを見てみましょう。
水流の強弱がよく分かりますよ。
もし、水流が強すぎると思われる場所があればフィルターの強さを調整することになりますが、流木や石などを置いて調節する方法もあります。
ある場所の水流が強くても隠れる場所さえ確保してあげればシュリンプは居心地のいい場所に移動するので、対処は可能だと思います。
⇩底面フィルターとスポンジフィルターだけでも十分な水流をつくることはできます。
止水域をつくらない
止水域とは、水が一定の場所にとどまって動かない場所をいいます。
レッドビーシュリンプの飼育で適度な水流が必要な理由のひとつが、この止水域をつくらないということも大きな理由です。
止水域は水が流れない場所ですので、どうしても雑菌等が繁殖しやすくなります。
また、レッドビーシュリンプに有害なガスなどもたまりやすい環境です。
常に新鮮な水が流れている環境はこのような雑菌やガスを除去する働きがあるわけです。
では、止水域がどんな場所にできるかというと、設置物によって生じてしまいます。
設置物を何も置かなければ水槽内はよどみなく水流が生じますが、設置物によって水流が生じない場所ができてしまいます。
よって、流木や石などの設置物を置くときは、その大きさや形状、置き場所に注意してください。
例えば、空洞のある大きな流木を置いた場合,その空洞内が止水域となって雑菌の住処になる危険性もあるのです。
まとめ
レッドビーシュリンプと水流の関係はいかがでしたか?
流木などのアイテムを選ぶ段階から水流や止水域を考えておくことが重要ですよ。
▶強すぎる水流はNG
▶止水域はつくらないように!