▷台湾式の立上げってどんなやりかた?
▷台湾式のメリット・デメリットとは?
★枚方えび★で使用しているソイルについて
★枚方えび★ではこれまでアマゾニアのみでの飼育をしていました。
実際、現在の水槽の大半はアマゾニア水槽ですし、アマゾニアはレッドビーシュリンプの飼育、特にその栄養分の多さから繁殖に適したソイルであることは間違いありません。
しかし、アマゾニアはネット販売をしておらず、特定のショップの店頭でしか手に入らないことから、★枚方えび★ではこれまで、ネットで気軽に手に入るソイルで、アマゾニアに近い飼育環境を整えることができるものを試行錯誤を繰り返して探してきました。
まさに「脱アマゾニア計画」です。
また、レッドビーシュリンプ専用のブリーダー系ソイルは商品としては非常によいものが多いのですが、値段は高価なものが多く、できれば安価なものでよいものはないかと探しておりました。
そこで、たどり着いたソイルが、この3つの組み合わせです!
●ミネラルソイル
このミネラルソイルは非常に栄養分の高いソイルで、油断すると水槽内がコケだらけになります。
しかし、その栄養分に比例して稚エビの歩留まりは良好です。
●マスターソイルネクスト
こちらも栄養系ソイルであるマスターソイルネクストのスーパーパウダーです。
栄養系ですが、感覚的にはハイブリッドソイルに近いイメージです。
●パーフェクトソイル
こちらはハイブリッドソイルで、レッドビーシュリンプに必要な栄養分も放出しますが、上の2つよりもかなり吸着系に近いソイルです。
この3つのソイルを選んだ訳とは・・・・
★枚方えび★では、もともと吸着系ソイルを使用してレッドビーシュリンプの繁殖を試行錯誤しましたが、なかなかうまくいきませんでした。
一般的に吸着系ソイルは初心者向きだと言われていますが、僕自身は長い期間、好調な水槽を維持するのには吸着系は扱いづらかった印象です。
ブレイク時期を迎えるとなかなか対処しづらいのが一番困りましたね。
そこで、栄養系であるアマゾニアに切り替えたわけですが、アマゾニアにしてからはいわゆるポツポツ死といったものはなくなりました。
たしかに、栄養系であるアマゾニアは栄養分が強すぎてコケが大量に発生する、定期的な換水が必要であるなど上級者向きと言われますが、安定すればほぼ放置でも問題ありませんし、コケが発生してもレッドビーシュリンプは稚エビも含め、すごく元気で、見た目は悪いですがエビの繁殖には全く問題なかったわけです。
アマゾニアにも負けない栄養分を持ったソイルということで浮上したのがミネラルソイルです。
使用してみましたが、かなりの栄養分を放出しますし、コケも相当発生しますので、望んでいたガッツリ栄養系ソイルでした。
値段も2000円強で購入できますのでリーズナブルです。
しかし、ひとつ弱点が・・・・
ソイルが柔らかく、底面フィルターには向かない印象です。
一度、底面フィルターで立ち上げましたが、ソイルが崩れるのが早く、水槽内もとんでもなくコケだらけになりました。
もともと栄養系ソイルは底面フィルターによって過度に栄養分が水槽内に放出されるので向いてないとは言われているのですが、アマゾニアではそれなりに対応できてたので試したのですがダメでした。
一度試しただけなので、やり方次第ではうまくいくかもしれません。
さて、栄養系ソイルを使用し、かつ底面フィルターを使用しようとした場合に解決してくれた立上げ方法が後で紹介する台湾式というやつです。
ということで、底面フィルターにミネラルソイルが使用できない前提で、別のソイルを探し、見つけたのがパーフェクトソイルです。
こちらはネットのレビューでもよい評価があったのと、そこそこ栄養分を排出しれくれそう、底面フィルターに向いていそうということで導入しました。
あと、マスターソイルネクストは、栄養系ソイルでありながらそこそこソイルに硬さがあること、通常はパウダータイプのソイルはノーマルタイプよりも高価なのですが、マスターソイルネクストは同じ値段であったことから、ミネラルソイルの上にマスターソイルネクストのスーパーパウダーをひく予定で導入しました。
値段も、ミネラルソイルと同じく2000円強で購入できるのがうれしいですね。
台湾式の立上げ方法
さて、ここからは台湾式の立上げ方法について紹介します。
別に僕が発見したのでもなんでもなく、脱アマゾニアの過程で、立上げ方法をいろいろ探していたところ、ネットで偶然見つけた立上げ方法で、これなら3つのソイルをうまく利用できるのではないかとやり始めたのがきっかけで、今では全ての水槽は台湾式で立ち上げています。
ちなみに、偶然見たネットで「台湾式」と紹介されていたので、ここでもそう呼んでいますが、正式に「台湾式」がどのような定義づけなのかまで調査しておりませんので、正式なやり方と違うのかもしれませんが、お許しを。
では、とりあえず写真をみてください。
まあ、見ていただいて分かるように、水槽内に別のソイルの入った別ケースを入れており、そのケース内に底面フィルターが入っているものです。
水槽のほかに準備するものとしては、
・アクリルケース(もしくはプラケース)
・底面フィルター
・アクリルケースをのせる台
の3つです。
3つ目の台は必須ではありませんが、上の2つは必須です。
そこで★枚方えび★で使用しているアクリルケースと底面フィルターを紹介します。
これがアクリルケースです。
1辺が20cmのものですので、60cm水槽なら3分の1を占める感じとなります。
そして、底面フィルターがこちらです。
こちらのバイオフィルターは、幅190×奥行き164で20cm以内に収まるため、アクリルボックスにぴったりでした!
⇓実際に入れてみるとこんな感じに
これを台にのせれば完成です。
別に台にのせずに、そのままソイルの上にのせてもいいんですが、台にのせるとよい具合にエビの隠れ家にもなりますし、台を置くことによってエビが動ける面積も増えますので使っています。
台は100均で入手しました。
適度にエビが通れる穴が開いていて、アクリルボックスが置ければなんでもよいと思います。
60cm水槽だとこの大きさでよいのですが、30cm水槽だと大きすぎます。
30cm水槽であればこんな良いものが販売されています。
⇓こんなイメージです。
アクリルボックス内にはパーフェクトソイルを、水槽には2~3cmのミネラルソイルを敷いたうえにマスターソイルネクストを1cmほど敷いています。
マスターソイルネクストのスーパーパウダーの代わりに、ミネラルソイルのパウダーを敷いてもいいと思います。
立上げにあたっては、★枚方えび★では必須のバクテリア材「スーパーBee MAX」をソイル内に添加していますよ。
スポンジフィルターを入れて、約1か月間、水を回せば完了です(途中、2~3回、3分の1程度の換水を行います。)。
台湾式水槽のメリット・デメリット
完全に私的な感想ですが、メリット・デメリットを紹介します。
台湾式水槽のメリット
やはり、何といってもソイルの特徴を生かした使い分けが可能ということです。
底面フィルターが栄養系ソイルと相性が悪いのは、過度な栄養分を水中に放出してしまうことが大きいのですが、台湾式だとアクリルボックス内のソイルを吸着系やハイブリット系にすればその問題を解決してくれます。
もうひとつは、水槽内のソイルが薄敷きでも長期維持が可能という点です。
ソイルは厚敷きがよいか薄敷きがよいか好みによりますが、薄敷きのメリットはソイル内にエサの食べ残しなどが溜まりにくいということがあげられます。
ただ、薄敷きソイルだと栄養分が少なく、長期維持するのが難しいですが、台湾式だとアクリルボックスにも大量のソイルが入っていますので長期維持も可能になります。
また、リセットする時も台湾式だとソイルの取り出しが楽というメリットもあります。
台湾式水槽のデメリット
台湾式水槽のデメリットは1点だけ、水槽内がソイルボックスで占められてしまいますので、流木などのアイテムなどを入れるスペースが限られてしまうことです。
★枚方えび★ではスポンジフィルターと水草しか入れていません。
色んなアイテムを入れたいと思っているのであれば、台湾式は向いていないかもしれませんし、ひと回り大きな水槽を用意したり、アイテムの配置に工夫することが必要かもしれません。
まとめ
★枚方えび★の立上げ方法はいかがでしたか?
何年たっても使用するソイルや立上げ方法は試行錯誤ですが、参考にしていただければと思います。
▶台湾式立上げはメリット・デメリットを理解したうえで