シュリンプハンバーグを作ろう!
★枚方えび★では自作でシュリンプハンバーグを作って、不定期ですがシュリンプのエサとして与えています。
シュリンプハンバーグって何?っていう人もいるかもしれません。
もしかしたらディスカスハンバーグなら聞いたことがあるかもしれませんね。
ディスカスハンバーグはディスカスという熱帯魚に与える動物性のエサで、主に牛肉を使用していることが多く、見た目もまさにハンバーグのようです。
これから紹介するのはシュリンプに与えるディスカスハンバーグのようなものなので、シュリンプハンバーグと呼んでいます。
別に、僕が勝手に呼んでいる訳ではなく、市販でもシュリンプハンバーグは販売されているようです。
シュリンプハンバーグは市販では50gで500円くらいで売っていますが、これを自作しようというのが今回のテーマです。
シュリンプハンバーグの注意点
エビは雑食ですので、動物性、植物性問わずに何でも食べます。
今回紹介するシュリンプハンバーグも大変よく食べてくれます。
でも、このシュリンプハンバーグがエビにどのような影響を与えるか、害はないのかといった検証はしていませんし、僕のような素人には検証も無理な話です。
実際、ディスカスハンバーグのように広く出回っているエサでさえも、自然界ではディスカスが食べることがない牛肉を与えることに抵抗を覚え、与えることに反対している飼育者もいると聞いています。
僕が実際に使っているシュリンプハンバーグですので、シュリンプがすぐに死んでしまうなどの目に見えての害はありませんが、長い目でみてエビに良いのか悪いのか、そのあたりは全く分かりませんので、その点に関してはご了承ください。
自作シュリンプハンバーグの何がいいのか?
僕自身はシュリンプハンバーグは非常に使いやすいエサだと思っていますし、またエビの成長にも欠かすことのないエサになっています。
そこで、自作シュリンプハンバーグの特徴をご紹介したいと思います。
安価で大量に作ることができる
作り方はあとから詳しく紹介しますが、シュリンプハンバーグを自作すると非常に安価で大量に作ることができます。
今回紹介するシュリンプハンバーグも1.5㎏弱で1000円ちょっとくらいの材料費で作ることができました。
材料を選べばもっと安価で作成できるかもしれません。
1.5㎏もあれば当分作る必要もなく、また、その間はタブレットフードを与える必要もなく、節約となります。
材料を自分の好きなようにアレンジできる
自作ですので、当然、自分がよいと思う材料を色々試すことができます。
実際、僕も何度かレシピを入れ換えていますし、次回入れたいものなども色々考えています。
ハンバーグなので動物性が中心となりますが、植物性の割合を増やすこともできます。
オリジナルのエサなので自由に楽しみましょう!
稚エビにもエサがいきわたる
実はこれが僕がシュリンプハンバーグを好んで使う最も大きな理由でです。
タブレットフードを水槽に入れるとエビが群がり、いわゆる「エビ団子」状態となります。
この「エビ団子」は見ていて非常に気持ちいいですし、初心者にとっては憧れの光景ではないでしょうか。
しかし、「エビ団子」状態はエビにとって本当によいのか少々疑問に思うこともあります。
少ないエサを多くのエビが取り争って・・・
特に稚エビがエサを食べることができてないのではと思ったりします。
稚エビがいなくなってしまう最も大きな原因の一つがエサ不足ですが、固形タブレットだとどうしてもエサ不足になりがちなのではと思うわけです。
そこで、稚エビのために粉末のエサを与えたりするのですが、粉末のエサは水を汚すし・・・・
特に動物性タブレットの与えすぎは水を汚す原因にもなりかねません。
でもシュリンプハンバーグではエビ団子のような状態にはなりません。
赤虫を食べるときのように、すべてのエビが必要な分だけ手に取って、静止した状態でエサを食べます。
しかもシュリンプハンバーグは稚エビの時期に体を大きくするために必要な動物性たんぱく質が豊富に含まれています。
稚エビも堂々とエサにくっついて食べる様子を見ることができますよ。
それほど水を汚さない?
これは感覚的な話で申し訳ないのですが、動物性のタブレットを与えるよりも水を汚さないのではないかと思ったりしています。
シュリンプハンバーグは少量でもなかなかエビは食べきることができないのですが、翌日や翌々日に残っていても水槽の調子を落とすことがありません(あまりに残っていると当然取り出しますが)。
当然、エサが残らないように与えることが大前提ですが、シュリンプハンバーグは肉が主成分ですので、タブレットフードのように水中に飛び散らないのがその理由かなと思っています。
ただ、やっぱりやりすぎには注意です。
シュリンプハンバーグの材料
では実際に作り方をご紹介します。
これは今回作ったシュリンプハンバーグの作り方で、今後、レシピは色々変わるかもしれませんので、ご了承ください。
材料は写真のとおりです。
今回は、
●あみえび
●さなぎ粉
●ムックリワーク
●クロレラ
●スピルリナ
●寒梅粉
鶏ひき肉
シュリンプハンバーグの主材料です。
シュリンプハンバーグを作ろうと思ったときに、ディスカスハンバーグの材料を参考にしたのですが、ディスカスハンバーグは牛肉を使用します。
牛肉の中でもハツ(心臓)を使うことが多いと思います。
ハツ(心臓)はミネラル豊富でタンパク質も多く、また安価であるため、シュリンプハンバーグでも使おうと近くのスーパーなどで探してみたのですが、なかなか見つからない(-_-)
また、見つけてもブロックで売っているのでこれをスジを取り除いたり、ミンチ機にかけたりするのが非常に手間だというのもあって、早々にハツはあきらめました。
そこで、ミンチを使えば手間も省けると思い、牛と豚の合挽ミンチを購入しシュリンプハンバーグを使ってみました。
合挽ミンチなら牛も入っているし、なんとなく栄養もあるだろうと安易に考えていたわけです。
よくよく調べてみると、合挽ミンチの栄養分は、タンパク質19%で脂質15%とほぼ同比率ということが分かりました。
というのも、合挽ミンチを使ったシュリンプハンバーグは脂質が多い分、水に浮くのです。
致命的な失敗でした(泣)
そこで、脂質が少なくタンパク質が多いミンチを探していたところ、鶏ミンチを見つけたわけです。
なんとなく牛と豚の合挽ミンチの方が栄養がありそうと思ったのですが、このような事情で合挽ミンチはシュリンプハンバーグには適さないことが分かりました。
ちなみに一般的な鶏ミンチは、タンパク質20%、脂質10%ということなので、合挽ミンチよりもタンパク質の比率は高いです。
とはいっても、ご存じのとおり鶏肉はその部位によって栄養分が大きく異なり、例えばささみはタンパク質が豊富で脂質はほとんどありませんし、同様にむね肉も資質に比べてタンパク質が豊富です。
今回、使用した鶏ミンチはコストコで調達したものです。
赤身率90%というキャッチフレーズのとおり、タンパク質が多く脂質が少ないシュリンプハンバーグには最適なひき肉です。
手間を惜しまない人は、ささみを自分でミンチにしてもよいかもしれません。
あみえび
ここで使用するあみえびは、食用のものではなくて釣り具店で販売しているアミエビです。
あみえびは、釣りの撒き餌に使われるものですが、栄養価としてはミネラル、カルシウムが豊富で、またレッドビーシュリンプの色揚げに効果のあるアスタキサンチンも含まれていますので、シュリンプハンバーグに加えることにしました。
まあ、同じエビどおしですので害はないですよね。
近くの釣具店で買ってきました。
これで700円弱でした。
アミエビは、中に入っているエビ1匹の大きさが色々あるようですが、最終的には鶏ミンチと混ぜますので小さいエビの商品がおススメですよ。
さなぎ粉
さなぎ粉は、さなぎの死骸を乾燥・粉末にしたもので、これも釣具店で売っているものです。
さなぎ粉は非常に高たんぱくで、その独特のにおいからか集魚効果も高いとのことで、シュリンプハンバーグにも混ぜてみました。
魚が寄ってくるのであれば、エビも寄ってくるのではないかと思って期待しています。
栄養分はこんな感じです。⇓
1袋500円前後で買えますし、すべて使い切るわけではないので今後も使用する予定です。
ムックリワーク
すでに知っている人も多いと思いますが、ミジンコ促進剤のムックリワークです。
ムックリワークは水を汚さないですし、稚エビにもいいかなど思い、シュリンプハンバーグに混ぜています。
こちらも1㎏で500円くらいで売っていますので、値段の割には長持ちします。
クロレラ・スピルリナ
タブレット型の植物性シュリンプフードの成分を見ると、この2つが入っていることが多いことからシュリンプハンバーグに加えることにしました。
これらは錠剤で購入しますが、粉にしてから混ぜています。
たくさん入っているので全て使い切ることはありませんよ。
寒梅粉
寒梅粉も釣具屋で購入したもので、釣りの練り餌を作る際のつなぎとして使用されているようです。
寒梅粉はもち米を乾燥させて粉々にした粉末状のもので、和菓子などにも用いられているようです。
シュリンプハンバーグを初めて作ったときから入れていますが、水中でばらけて水を汚さないようにと思って混ぜていました。
ただ、シュリンプの栄養的にはそれほど良いとも思えませんし、ひき肉自体に粘りがあるため、寒梅粉がなくても水中でそれほどばらけないのではないかと思い、在庫限りで今後は入れないかもしれません。
ただ、入れてもエビに悪影響はなさそうですよ。
シュリンプハンバーグの作り方
さて、材料は以上ですが、あとは適当に混ぜるだけです(笑)。
ただ、手で混ぜますので、冷凍や冷蔵されているひき肉やアミエビは解凍等を行って常温にしておいた方が混ぜやすくなります。
それぞれの量の割合も特に決まりはありませんし、僕自身、毎回違うと思います。
⇑ひき肉とアミエビ この状態で常温にしました。
クロレラとスピルリナは錠剤ですので、粉状にしておかなければなりません。
100均で買ってきたすり鉢とすりこぎ棒で粉にします。
今回はそれぞれ10粒ほど粉にしました。
これで加える材料はすべて粉状になりましたので、ひき肉とアミエビを混ぜたものにすべての粉を加えます。
⇑すべて混ぜ終わったシュリンプハンバーグ
あとは、この混ぜあがったものをタッパーに分けて冷凍保存するだけです。
本当は、もっと小さなタッパーに小分けにした方がよいのですが、冷凍庫のスペースの関係で4つに分けました。
大きなタッパーに大量に保存すると、解凍に時間がかかりますので、小分けにした方が使いやすいです。
ちなみに100匹程度の水槽であれば下の写真程度の量で充分です。⇓
おおきなピンセットで一つまみした程度ですが、これで1日の量としては十分すぎる量です。
今回作成したシュリンプハンバーグがなくなるのもまだまだ先になりそうですよ。
試しに、できたてのシュリンプハンバーグを与えてみました。
それまで、ケールに群がっていたシュリンプがシュリンプハンバーグの方へ大移動!
配分も適当でしたが、まずは良かったと思います。
最後に
シュリンプハンバーグの自作はいかがでしたか?
大量に水槽を持っている人もシュリンプハンバーグは重宝しますし、水槽が少なくても少量から手軽に作ることができます。
また、タブレットフードを粉状にして加えることもできますので、それぞれでエビに有効な栄養を考え、オリジナルフードを作ることができます。
ちなみに、今回の材料費ですが、
・ひき肉2㎏(約1700円)の4割(800g)使用 680円
・アミエビ(約700円) 半分使用 350円
・その他の材料 数百円?
といったところです。
1000円ちょっとで大量(1.5㎏弱)のオリジナルフードを作ることができるシュリンプハンバーグは、僕にとって非常に魅力的なエサなのです。
今後も、いろいろな材料を試していきたいと思います!