▷具体的な投入方法を教えて!
水槽の立ち上げも終わった、レッドビーシュリンプも手に入れた、とうとうレッドビーシュリンプを水槽に投入!
レッドビーシュリンプはなぜ水合わせが必要なのか?
レッドビーシュリンプは水質に敏感な生き物です。
そのため、飼育後の日々の水質管理は欠かせません。
また同時に水温管理もとても重要です。
特に高温には弱く、22~24℃が適温であり、26℃以上は好ましくなく,28℃以上は死に至るケースもあります。
しかし、レッドビーシュリンプにとって本当に危険なことは、日々の飼育中の水質悪化よりも水温も含めた急激な水質変化です。
急激な水質変化はレッドビーシュリンプに大きなダメージを与えます。
そして、一度ダメージを受けたレッドビーシュリンプが回復することは非常に困難です。
ペットショップ等で入手したレッドビーシュリンプは、異なる環境で飼育されてきています。
種類の違うソイルを使っていたかもしれませんし、添加剤も同じものを使っていたとは限りません。
また,たとえ同じ種類のソイル等を使っていても、水質が同じとは限りません。
水温に関しても同じことが言えるでしょう。
このように、レッドビーシュリンプの水合わせは、これまで飼育されていた水から今から飼育する水に負担なく慣れてもらうための作業といえます。
だから、水合わせはゆっくり時間をかけて行う必要があるんです。
水合わせのやり方
では、実際の水合わせのやり方を解説します。
時間は5時間程度、約半日を想定してください。
水合わせに必要な道具を準備する
今回用意したのはこの2つです。
1つは発泡スチロール箱でもう1つは一方コックつきのエアチューブです。
発泡スチロール箱は、入手したレッドビーシュリンプを入れるための箱なので、プラスチックケースなどで代用できます。
ただし、ここに新たな飼育水を足していきますので、大きめの箱がおすすめです。
もう1つは一方コックつきのエアチューブですが、これによって水量を調節しながら水合わせをしていきます。
一方コックはこのような形をしており、横のレバーで排出する水量が調整できます。
水合わせの準備をする
発泡スチロール箱に入手したレッドビーシュリンプを、入っていた飼育水ごと移動させましょう。
次に、一方コックつきチューブのコックがついていない方の先端を、写真のように、今からレッドビーシュリンプを入れようとしている水槽の中に入れます。
逆に、コックがついている方の先端は発泡スチロール箱の方に入れます。
このとき、発泡スチロール箱を置く位置は必ず水槽よりも低い位置に置いてください。
そうしないと、チューブをとおして水槽内の水が発泡スチロール箱に落ちてきません。
いわゆる「サイフォンの原理」ってやつですね。
水合わせを行う
準備ができましたら水合わせを行います。
発泡スチロール箱に入れた一方コックのレバーを開放(レバーを排出口と平行に移動させると開放、直角の形に立てると閉まります。)します。
レバーを開放しただけでは水槽側の水は出てきません。
チューブ内のある程度の位置まで通水させる必要があります。
やり方は簡単で、一方コックを口にくわえて吸ってあげればよいのです。
吸ってあげて水がチューブ内の下降位置までくれば、あとは口を離しても自然に水が排出されます。
吸いすぎると飼育水を飲み込んでしまうので注意してください!
さて、無事に通水してもコックのレバーを最大限開放して水を排出してはいけません。
水合わせはゆっくりとちょっとずつが基本です。
★枚方えび★では、最初の1時間は1~2秒に1滴くらい水滴が落ちるくらいコックのレバーをしぼって水合わせをします。
最初の1時間で、レッドビーシュリンプは微妙な水質の変化を感じます。
その後、段階的にコックのレバーを開放し、徐々に排出する水量を増やしていきます。
そして、5時間程度の時間をかけて最初の水の5~6倍程度の水の量になった段階で水合わせは終了です。
水温合わせを行う
水合わせが終われば、発泡スチロール箱にいるレッドビーシュリンプをすくって水槽にいれてもほぼ問題はありません。
ただ、僕は念のため、最後の最後に水温合わせも行います。
水合わせによって水温もほぼ同じになっているはずで問題ないと思うのですが、水槽の位置が上にあり発泡スチロール箱が下にありますので、水温は水槽の水の方が高い可能性があります。
そこで、念のため水温合わせも行っているというわけです。
水温合わせは,レッドビーシュリンプを小さなプラスチックケースに移し変えて、水槽に浮かべる方法で行っています。
この状態で1時間程度おいておけば、水温合わせも終了です。
まとめ
レッドビーシュリンプの水合わせは、飼育開始前の最後の作業です。
何度も言いますが、あせらず、慎重に、時間をかけて行ってください。
▶水量は段階的にふやしていくこと
▶状況によっては最後に水温合わせも