飼育用品 必需品編⑥ ソイルの特徴を知ろう|初心者向けレッドビーシュリンプ飼育⑬

▷レッドビーシュリンプの飼育には、ソイルがいいって聞いたけど本当?
▷砂利とかはダメ?
▷ソイルの種類と特徴を教えて

 

今回は水槽の底に敷く土(ソイル)のご紹介です。

 

多くのブリーダーが、レッドビーシュリンプの飼育にソイルを使用していますが、なぜソイルを使うのか、ソイル以外はだめなのかといったことをお話します。

 

★枚方えび★
ソイルの選び方によって、その後の管理方法も変わってくるので,ソイル選びは非常に大事だよ。

 

レッドビーシュリンプの底床はソイル一択!
ソイルの特徴とは?

 

レッドビーシュリンプの飼育にはソイルがいいって聞いたことがあるかもしれません。

 

でも、ソイルって寿命もあるし、交換しなきゃならないし、めんどくさいと思いますよね。

 

できれば交換しなくてもよい底床があればいいなと思ったりしますが、それでもやっぱりソイルを選ばないといけないのか考えてみたいと思います。

 

★枚方えび★
⇩ソイルの特徴や商品の紹介はこちらの記事からどうぞ
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栄養系ソイルの代表であるアマゾニア

 

レッドビーシュリンプの飼育にソイルを使う理由

 

アクアリウムでは、砂や砂利、大磯砂など、いろんな底床がありますが、初心者がレッドビーシュリンプを上手に飼育したいと思うのならソイル以外の選択肢はありません。

 

理由の1つに、ソイルが、水槽の水をレッドビーシュリンプが好む弱酸性(pH6.5前後)にする働きをしてくれるからです。

 

これがあるだけでも、水質管理が非常に楽になります。

 

★枚方えび★でもすべての水槽がソイルですが、それゆえ、あまりpH(ペーハー)の数値は気はしていません。

 

また、今まで、pHが原因で水槽の調子が悪いと感じたこともありません。

 

ただ、飼育初期のころはpHの数値を測っていました。

 

単に興味で測っていたり、ソイルの違いで、pHはどれくらい変わるのだろうといったことから測っていただけで、ソイルを使っている限り、pHが大幅にアルカリ性に傾くようなことはありませんでした。

 

そんな経験もあって今は測っていないというのもありますね。

 

ただ、これはレッドビーシュリンプを通常のレベルで飼育するにあたっての話であり、高グレードのエビを作出するには、pHは〇〇の数値が最適だといったことがあるかもしれません。

 

そこは、これから皆さんが試行錯誤で研究してみてください。

 

飼育環境を研究することも、レッドビーシュリンプの魅力の一つですね。

 

 

★枚方えび★
pHを測定するアイテムもいろいろ出てるよ。

 

ニチドウ マルチphメーター
created by Rinker

 

ソイルを選ぶ2つめの理由が、レッドビーシュリンプに成長(特に稚エビ)に必要な栄養分を出してくれたり、不要な物質を吸着してくれたりと、飼育に最適な環境と整えてくれるからです。

 

また、ソイルにはバクテリアも定着しますので、生物ろ過の点からもおすすめなのです。

 

ただ、いいことばかりだけではありません。

 

ソイルは土ですので、どうしても時間とともに崩れてきますし、また、長所である栄養や吸着作用も永遠に続くわけではありません。

 

おおむね、1年前後で寿命が来ると思ったらよいかと思います。

 

そうするとソイルを交換する作業,すなわちリセットという大作業を1年に1回やらなければいけないというデメリットもあります。

 

僕は、このリセットを回避すべく、ソイル以外の底床を試しましたが、まったくうまくいきませんでした。

 

やっぱり、レッドビーシュリンプの飼育はソイル一択ですよ。

 

レッドビーシュリンプの飼育にソイル以外の底床(砂利・大磯砂など)は使用できない?

 

ソイルは1年前後で寿命を迎えますので、1年ごとにソイルを交換する「リセット」という作業が必要になります。

 

これって、結構大変ですよね~

 

できればやりたくないですよね。

 

交換のいらない砂利や砂でできれば飼育したいと思っている人もいると思います。

 

結論からいうと、ソイル以外を使用してレッドビーシュリンプを飼育するには、初心者の人には難しいと思います。

 

実は、僕も同じことを思ってソイル以外の底床を使ってみたことがあります。

 

使った底床はネオコール。

 

ネオコールは、吸着性に優れた炭化物とセラミックスとからできている機能性複合材料で、アクアリウム用品でもないんですけどね。

 

吸着力に優れているというだけでレッドビーシュリンプの飼育に使えるのではないかという浅はかな考えだったのでうまくいきませんでしたけど(笑)

 

ただ、砂利や大磯砂(おおいそずな)でも不可能というわけではありません。

 

添加剤等でpHの調整をしたり、栄養分を添加したりすることでレッドビーシュリンプに最適な飼育環境を整えれば可能です。

 

ただ、初心者にはハードルは高く、リセットの手間を考えても、最初はソイルを使用することをお勧めします。

レッドビーシュリンプ飼育のためのソイルとは?

 

ペットショップに行くと、多くの種類のソイルが置いています。

 

おそらく初めての人はどれを選べばよいか迷うことと思います。

 

ここではソイルの主な特徴をご紹介します。

栄養系ソイルと吸着系ソイルの主な特徴を知ろう

 

一般的に、ソイルは栄養系吸着系に分類されたりします。

 

明確にソイルのパッケージにこのような記載があるわけではないのですが、レッドビーシュリンプを飼育するには知っておいて損はありません。

 

簡単に言ってしまうと,吸着系はソイルがエビにとって害となる余分な成分を吸着してくれるので、水槽の立ち上がりが早く、また水槽の水もピカピカになります。

 

ただし,栄養分はあまりないため,添加剤等で栄養を補給する必要が出てきます。

 

また、吸着能力は永遠に続くわけではなく、限界を迎えると吸着しなくなり、一気に水質悪化、レッドビーシュリンプによくない飼育環境が突然訪れます。

 

これをブレイクと呼んだりしますが、ブレイクが訪れると、最悪、エビのポツポツ死もあります。

 

一方、栄養系はレッドビーシュリンプ(特に稚エビ)に必要な栄養分を豊富に出してくれますが、立ち上げ当初は大量のアンモニアを発生させるため、水槽の立ち上がりが非常に遅いという特徴があります。

 

栄養系ソイルは、シュリンプ用ソイルというよりも水草用ソイルといえます。

 

水草は成長のために多くの栄養を必要としますので、そのソイルにも多くの栄養が含まれているんです。

 

その栄養がレッドビーシュリンプの稚エビの成長にも役立っているわけです。

 

ただ,栄養分が多いので,水はピカピカではありませんし,コケも生えやすく、換水も頻度もどうしても多くなります。

 

栄養分も永久に放出するわけではなく、一定の期間で尽きてきます。

 

また、吸着系と栄養系の中間のソイル(吸着系に栄養分を添加したハイブリッドソイル)というのもあります。

 

 

★枚方えび★
それぞれに特徴があるよ。一般的には立ち上がりが早く,換水の頻度も少なくて済む吸着系が初心者向きと言われているね。

 

ソイルの色・サイズ

 

ソイルには、ブラックやブラウンなど色の違いがありますが、色の違いだけでレッドビーシュリンプに与える影響は変わりません。

 

また,同じブラックでも、ソイルの種類によって微妙にその黒さは異なります。

 

一般的に、レッドビーシュリンプにの飼育には、黒色のソイルが好まれるようです。

 

その方が、レッドビーシュリンプの赤と白がよく映えますので(^^)/

 

また、ソイルには、その粒の大きさによってノーマルタイプやパウダータイプなどの種類があります。

 

なかにはスーパーパウダーといった分類もありますが、これはパウダータイプよりもより細かい粒になります。

 

ノーマルタイプの方が、ソイルのどおしの隙間が多い分、より通水性がよいのですが、レッドビーシュリンプを飼育する場合、隙間に稚エビがはさまったり埋もれたりすることがあります。

 

ただ、通水性がいいので、底面フィルターでソイルをしようする場合は、粒の大きいノーマルが断然おすすめです。

 

パウダータイプだと底面フィルターが目詰まりを起こしてしまう可能性が大です。

 

また、ノーマルタイプでは、ソイル内の有害物質が水槽内の水に漏れ出ることもあるので、ノーマルタイプの上にパウダータイプを薄く敷いて使用することが多いです。

 

これで稚エビが埋もれることも回避できます。

 

値段はパウダータイプの方が高価ですよ。

 

まとめ

 

ソイルの特徴を紹介しました。

 

初心者の方は、まずはソイルを使用して飼育を始めてみましょう。

 

▶レッドビーシュリンプの飼育はソイルを使おう
▶ソイルには吸着系と栄養系、その中間のハイブリッドソイルなどがある。
▶吸着系は立ち上がりが早く、きれいな水をつくることができる
▶栄養系は立ち上がりに時間がかかるが、稚エビに必要な栄養分が豊富