水槽の立上げ・水づくり|初心者向けレッドビーシュリンプ飼育㉕

▷ソイルを使った水槽の立ち上げ方を教えて

 

水槽を置く場所も決まった、道具もそろったことで準備ができてきましたね。

 

ただ、まだレッドビーシュリンプの生体を手に入れるのは早いです!

 

水槽を立ち上げて水をつくらないといけません。

 

水をつくるとは、水槽内をレッドビーシュリンプに負担のない環境に整えてあげることです。

 

この水づくりに失敗すると、いきなり全滅・・・ってこともあります。

 

あせらず、ゆっくりと立ち上げましょう。

 

水槽の立ち上げ方

 

ここから、一般的な水槽の立ち上げ方について説明します。

 

水槽の設置位置を決めよう

 

まず、水槽をどこに置くのかを決めましょう。

 

当たり前の話ですが非常に大事なことです。

 

ひとたびソイルを入れて、水を投入してしまったら簡単には動かすことはできません。

 

ちなみに水槽の選び方と重さなどはこちらをどうぞ

⇩⇩⇩⇩

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おすすめはしませんが、水槽台以外の場所に置くのであれば本当に重さに耐えられるのか、地震があっても大丈夫か、ポンプの音などで生活の障害にならないかなどをもう一度よく考えてみてください。

 

⇩⇩⇩⇩事前に考えておきたいことはこちらにまとめてあります。

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ソイルを入れよう

 

次に水槽内にソイルを入れますが、粉末のバクテリアの基やミネラルの粉などを使用する予定の人は、ソイルを入れる前にこれらの添加剤を水槽の底に薄く敷いておいてください。

 

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水槽の立ち上げで、始めに添加剤を入れた状態です。

 

写真では、バクテリアの素とミネラルの粉を入れました。

 

添加剤を入れたら、その上にソイルを入れます。

 

ミネラルソイル。栄養系ソイルです。

 

今回は、ミネラルソイルを使いました。

 

ソイルを8リットル入れた状態の水槽

 

ソイルは、ノーマルタイプしか使用しないのであれば規定量を入れます。

 

8リットル~10リットルの量のソイルが販売されていますが、60センチ水槽であればその1袋全部使用します。

 

1袋全部使えば、深さは4センチ~5センチになると思います。

 

ノーマルタイプのほかにパウダータイプもあわせて使う場合は、その分、ノーマルタイプのソイルは減らしてもいいでしょう。

 

パウダータイプは1センチ~1.5センチあれば十分ですので、ノーマルタイプの上からパウダータイプで覆ってください。

 

ソイルのタイプについてはこちらをどうぞ。

⇩⇩⇩⇩

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水を入れよう

 

水は、ソイルが舞い上がらないようにゆっくりと入れてください。

 

お皿やボウルをソイルの上に置き、その上から少しずつ水を入れていけばソイルが舞い上がることはありません。

 

また、ソイルが入っていた袋をお皿やボール代わりにして、ソイルの上に敷き,その上からゆっくり水を入れる方法もあります。

 

ソイルの上から水を入れる様子。舞い上がらないようにプチプチを下に敷いてます。

 

写真では、プチプチシートを使って水を注いでいます。

 

カルキを除去した水を使うのが通常ですが、栄養系ソイルを使う場合など1月以上ゆっくり時間をかけて立ち上げる場合は、いずれカルキも抜けていきますのでカルキ除去は不要です。

 

吸着系ソイルを使用して、少しでも早くレッドビーシュリンプを投入したい人はカルキを除去した水を使ってください。

 

もし、ほかに熱帯魚やエビなどを飼育している水槽があれば、その飼育水を5リットル〜10リットルくらい使うことをおすすめします。

 

すでにバクテリアが繁殖している水ですので、立ち上がりが早くなります。

 

その場合は、残りの水はバクテリアが死なないようにカルキを除去した水を使ってください。

 

レイアウトグッズを入れよう

 

水を入れたら、思いどおりに水槽内にレイアウトグッズを入れてください。

 

水草はあとから入れても大丈夫ですが、入れるのであればライトも点灯させておいてください。

 

光がなければ水草が枯れてしまうかもしれません。

 

水草がなければ立ち上げ中にライトをつける必要はありませんよ。

 

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フィルターを設置しよう

 

フィルターは、説明書を見ながら確実に設置してください。

 

フィルターによっては水漏れの原因にもなります。

 

スポンジフィルターや水中フィルターはレイアウトグッズと干渉しないように配置してください。

 

また、水草でもモスなどは、フィルター近くにあるとフィルターに水草が活着することがあります。

 

フィルターの掃除をするときに、活着した水草を取り除くのは結構めんどくさいので気をつけてください。

 

⇩⇩⇩フィルターについてはこちらをどうぞ

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フィルターを起動させよう

 

フィルターを設置したら、起動させ、水を循環させてください。

 

水槽内の水を循環させなければ、水槽は立ち上がりません。

 

この水槽内の水を循環させた状態で一定時間待つことが水づくりです。

 

水を循環させた水槽内では、徐々にバクテリアが繁殖し、生物ろ過ができあがっていきます。

 

特にアンモニアを分解するほどの生物ろ過サイクルができあがらないとレッドビーシュリンプの投入はできません。

 

この一定期間を待つことが水づくりの勝負だと思ってください。

 

水槽立ち上げ完了。この状態で1月程度待ちます。

 

この状態でしばらくの我慢ですよ~

 

なお、今回は栄養系ソイルだったので、1週間に1度、3分の1の水を換水してそれを3回繰り返しました。

 

だから、+3週間で立ち上げ完了となりました。

 

栄養系ソイルは特にじっくりと立ち上げて下さい。

 

レッドビーシュリンプの投入時期の目安は?

 

お話したとおり、アンモニアが分解されていない環境でのレッドビーシュリンプの投入はできませんので、まずアンモニアを測定してみてください。

 

特に栄養系ソイルだとアンモニアが大量に発生します。

 

逆に、吸着系ソイルであればアンモニアが発生しないものが多いです。

 

アンモニアが発生していなければレッドビーシュリンプを投入することは可能ですので、吸着系ソイルの場合はすぐにレッドビーシュリンプの投入が可能というわけです。

 

ここからが見解が分かれるところですが、僕は吸着系ソイルであっても、レッドビーシュリンプの即投入は好ましくなと思っています。

 

たしかに吸着系ソイルであればアンモニアは発生しませんのでレッドビーシュリンプに害を与えることはないかもしれませんが、水を入れてすぐの水槽にはバクテリアは繁殖していませんのでろ過サイクルはできていません。

 

よって、ソイルからバクテリアが発生しなくても、レッドビーシュリンプのフンや食べ残しから多少であってもバクテリアは発生するんです。

 

だから、吸着系ソイルであってもろ過サイクルができるまでレッドビーシュリンプを投入しないというのが僕の結論ですので、水槽の立ち上げたその日や翌日に投入することはありません。

 

ただ、ソイルメーカーの説明ではすぐに投入できると記載してありますし、エサを控えめにしたり工夫をすれば即投入も可能であることは確かです。

 

★枚方えび★
どのタイミングで投入するかも飼育者によって考えが違うんだよね。

 

僕が理想としているレッドビーシュリンプ投入のタイミングはろ過サイクルができてから、つまり「アンモニア分解→硝酸塩分解→亜硝酸発生」という状態です。

 

硝酸塩が発生している段階も好ましいとはいえません。

 

最終的な亜硝酸が出てきた段階がろ過サイクルが出来上がったサインですので,レッドビーシュリンプの投入はこの段階がベストです。

 

亜硝酸の発生を確認できるテスターもあるので,試してみてください。

 

⇩⇩⇩ろ過サイクルの詳細はこちらから

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まとめ

 

今回は,水槽の立ち上げについて紹介しました。

 

水槽の立ち上げはあせらず、ゆっくり時間をかけて行うのが大事ですよ。

 

▶水槽の立ち上げが飼育の成功のカギをにぎる!
▶栄養系ソイルは1~2月の期間が必要
▶吸着系ソイルであってもろ過サイクルができてからの投入がベスト
▶ろ過サイクルは亜硝酸の発生を目安に判断